人気絶頂アイドルグループ、2-3曲でギャラ1億ウォン要求も

忘年会シーズンに大忙しの歌手たち

人気絶頂アイドルグループ、2-3曲でギャラ1億ウォン要求も

 このところ芸能界で話題になっているうわさがある。人気絶頂の某アイドルグループがある団体の忘年会で出演料1億ウォン(約680万円)を要求したというのだ。その要求額が受け入れられるかどうかはともかく、「それくらいは当然のグループだ」「いや、とんでもない」など、さまざまな反応が寄せられているという。

 歌手や所属事務所の中には、12月を指折り数えて待っているところが少なくない。この時期は「忘年会特需」だからだ。最近は忘年会の形式が会食・飲酒中心からパーティー・ライブを中心としたスタイルに変わりつつあり、大企業や団体が歌手に出演をオファーするケースも増えている。あるイベント企画会社の関係者は「コンサートや授賞式で忙しい歌手もいますが、忘年会のイベントを中心に活動する有名歌手も少なくない。あまり労力を使わずに高収益を得られるのが魅力」と話す。

 そうした歌手たちは通常、1回の忘年会で2-3曲を歌うが、出演料は知名度によって千差万別だ。ある芸能プロダクション幹部は「ギャラが1回5000万ウォン(約340万円)前後ならAクラスと言われているが、ほとんどが売れているアイドルやトップクラスの歌手たち」とした。演歌歌手の出演料は通常1500万-2500万ウォン(約100万-170万円)台と言われている。「ネームバリューを考えると報酬が少ないのでは」との不満もあるだろうが、その分出演依頼も多いため、むしろAクラスのアイドルより収入が多いこともあるようだ。ある程度名前が売れている歌手は600万-700万ウォン(約40万-48万円)台、デビューして間もない新人は100万-300万ウォン(約6万8000-20万円)程度だ。

 忘年会のステージでは録音伴奏(MR)に合わせて歌うケースがほとんどで、一部は口パクもあるとか。忘年会では、歌手が登場するだけでも場が盛り上がるため、口パクに対する苦情はあまりないとのことだ。

 一方、歌手がノーギャラで出演するケースもある。昨年、ある裁判所の判事たちの忘年会に出演料なしで登場し、歌を歌ったソロ歌手Aさんもその一人だ。所属事務所は「その裁判所に知り合いがいたため、ノーギャラで出演した。Aはステージで、当時公判中だったタレント仲間のBさんについて『よろしくお願いします』と冗談交じりに話すなど、良い雰囲気の中でライブを行った」と語った。

智燮(チョン・ジソプ)記者
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