インタビュー:ソ・ジソブ『ただあなただけ』への思い語る

インタビュー:ソ・ジソブ『ただあなただけ』への思い語る

 会ったことのないハン・ヒョジュとのラブシーンはもっと苦労した。ソ・ジソブはこの作品で映画としては初めてのラブシーンに挑んだ。ドラマとは違う撮影現場の雰囲気で、ソ・ジソブが一番苦労したのは気持ちを持続することだった。

 「映画はワンカットだけ撮って、別のカットを撮るでしょ。前のシーンを考えてつなげて撮るには力がいるんです。僕は気持ちをつなぐのに時間がかかるタイプなので、一度気持ちをキープしようとすると、時間がかかって力尽きてしまうほどでした」

 そのように丹念にチョルミンの気持ちの中に入っていったソ・ジソブは「釜山(国際映画祭)で、(完成した作品を)初めて見ましたがが、撮っていた時のことが思い出されてグッと来ることが多かったです」と話した。映画館を出る時「ありふれたラブストーリーなのになぜ胸が痛むんだろう」という評価を「最高の賛辞」と表現したのもそのためだ。観客の「頭」ではなく「心」を動かしたことに喜んだのだ。

 「愛について、その震えるような思いについて、アナログ式の愛をあらためて思い起こさせたかったんです。愛に正解はありませんが『このように美しい愛もあるんだな』という気持ちを温かく伝えたいと思いました。個人的に驚いたのは、30-40代の男性でも泣いている方が多かったということです。心を揺さぶられる部分があったのでしょう」

インタビュー:ソ・ジソブ『ただあなただけ』への思い語る

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文=キム・ヨンファン記者
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