インタビュー:ソ・ジソブ『ただあなただけ』への思い語る

写真=キム・ジョンウク記者
▲ 写真=キム・ジョンウク記者

 映画『ただあなただけ』はソ・ジソブらしい映画だ。ラブストーリーもアクションもソ・ジソブ式にならっている。

 ソ・ジソブに尋ねた。ファンたちはなぜソ・ジソブに熱狂するのか。「これまで僕が演じてきた役が皆さんに『信頼できる人』という印象を与えているようです」。この映画もソ・ジソブが答えた通り、これまでソ・ジソブが演じてきた役柄を踏襲している。わずかな疑いが入るすきもない完ぺきな愛、そして、その愛を守ろうとする男のずっしりとした信頼感だ。

 12日にソウル市鍾路区のカフェで会ったソ・ジソブは、この映画を次のよう表現した。「1人で演じるノワール、一緒に演じるラブストーリーです」。

 この映画は、少女漫画から飛び出したように純粋な視覚障害者のヒロイン、ハ・ジョンファ(ハン・ヒョジュ)と、彼女を守るために一度は外したボクシンググローブを再び手にする男、チャン・チョルミン(ソ・ジソブ)の物語だ。ボクシンググローブは二人にとって希望であると同時に、絶望でもある。お互いを引き離す絶望の中でも、チョルミンを最後まで求め続けるジョンファの物語は、時間を過去に戻すことができないがゆえに重苦しいが、それでも観客たちに幸福感を与える。

 ソ・ジソブはこの映画でストーリーの大きな軸2本を担う。女優ハン・ヒョジュとのラブシーンも重要だが、アクションシーンも欠かせない存在なのだ。両方とも苦労した点では同じだ。アクションは何度も演じてきたが「できるうちにやっておこう」と思っているだけに、すべて真剣に取り組んだ。露出シーンで「完ぺきではない」姿を見せたのもこうした影響があった。

 「もともとは脱いで背中だけを見せるはずでした。それも一度だけ。だから背中の筋肉を中心に鍛えました。ところが『ひょっとするかもしれないから』と前も撮ろうって言われて。でも、それが全部映像に入っていました。照明のおかげで思ったよりよく撮れていましたが、トレーニング経験のある方々には分かってしまうと思います。鍛え方が不十分なことが。撮影期間中は体を鍛えられないので、時間がある時を中心にやっていたんです」

文=キム・ヨンファン記者
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