インタビュー:ハン・ヒョジュ「永遠の愛には誰もがあこがれる」

スターin釜山国際映画祭
オープニング作品『ただあなただけ』に主演

 その代わり「『演技面での変身』は映画でお見せします」と語った。「がらりと一気に役柄を変えるのは大変そう。皆さんが考えるような一般的な悪役ではなく、わたししかできないような悪役を一度やってみたいですね」

 ハン・ヒョジュはドラマ『春のワルツ』の直後に出演したイ・ユンギ監督の『アドリブ・ナイト』について、自分にとって最も意義のある作品だと話した。「与えられた仕事ができないのがとても嫌なんです。女優になったばかりのころ、わたしは(演技が)できないとは思っていませんでした。ですが、『春のワルツ』では自分で思ったほど演技ができなくて、次から次へと限界にぶつかりました。『わたしはこの程度しかできないの』という恥ずかしさを感じました」。だが、『アドリブ・ナイト』の撮影では「さまざまな方法で演技にアプローチできることを知り、自信を取り戻せました」と話す。

 ハン・ヒョジュにはスキャンダルもなければ、アンチもいない。演技の秘訣(ひけつ)については「台本を一生懸命分析するだけ」と答えた。「優等生のよう」と言うと、「正しい道を進もうと思っています。一つ分かればすべてが分かります」と語った。「何を知っている?」と重ねて尋ねると「普通の25歳が知っていることは全部知っていますよ。この年で、わたしが演じてきた役のように純真なほうが変でしょ? わたしは純真ではありませんが、純粋に生きようと頑張っています」と笑った。

 インタビューが終わるころ、ハン・ヒョジュは「自分に関する記事は全部読んでいますし、記者の方のお名前もすべて書き留めています」と語った。記者が驚くと、ハン・ヒョジュはちゃめっ気たっぷりの目で「冗談ですよ。記事は全部読みたいと思っています」と言い直した。「この仕事(女優)が変わっているのは、売れている時は周囲の人々が盛り上げてくれるから気持ちも舞い上がってしまいますが、こうした状態が続くような気がして、自分を客観的に見ることができなくなることです。ほかの人たちがわたしに向ける視線に気付かなければ、自分自身を失ってしまうかもしれませんから」。

釜山=ピョン・ヒウォン記者
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