脚の毛から検出…警察、令状申請

 歌手・俳優パク・ユチョンさん(32)に対する国立科学捜査研究院の薬物反応検査で陽性判定が出た。京畿南部警察庁麻薬捜査隊はこれを根拠に23日、ユチョンさんに対して麻薬使用容疑で拘束令状を申請した。警察はユチョンさんが容疑を否認しており、証拠隠滅や逃亡の恐れがあると判断した。

 ユチョンさんに対する令状申請は、警察が16日にユチョンさんの身体検査や、自宅や車などの家宅捜索を行うなど、本格的な捜査に着手してから7日目にしてのことだ。ユチョンさんは今年の初め、覚せい剤を購入してファン・ハナ容疑者(31)=逮捕=と一緒に使用した疑いが持たれている。2人は交際関係にあり、2017年4月に結婚を発表したが、翌年破局した。

 

 ユチョンさんはこれまで、警察の事情聴取で容疑を全面的に否認してきた。今月10日には記者会見を申し出て、「麻薬は絶対に使用していない」「私が麻薬のことを考えたり服用したりするなど、全く話にならない」と語っていた。しかし、その後行われた警察による家宅捜索の際は髪と眉を除く全身を除毛したほか、最近複数回、毛髪を染色していたことが確認され、証拠隠滅の意図があるのではないかと疑われていた。警察は、ユチョンさんの髪・脚の毛・尿などを採取して国立科学捜査研究院に精密鑑定を依頼した。国立科学捜査院はユチョンさんの脚の毛から覚せい剤の成分を検出、19日に警察に検査結果を通知したとのことだ。

 ユチョンさんの薬物使用疑惑は、ユチョンさんと一緒に麻薬を使用したというファン・ハナ容疑者の供述から浮上した。これを根拠に捜査に乗り出した警察は、多数の状況証拠を確保した。ユチョンさんが現金自動預け払い機(ATM)で、薬物の売人が所有していると推定される口座に現金数十万ウォン(数万円)を振り込み、20-30分後に薬物らしきものを受け取りに行く様子が収録されている防犯カメラの映像も確保した。

 ユチョンさんは17日・18日・22日の合計3回、警察に出頭して事情聴取を受けた。しかし、「ファン・ハナの頼みで振り込みをしただけで、薬物を購入したり、使用したりはしていない」と主張した。除毛したことについても「以前、活動が盛んだった時から定期的に体毛の一部を除毛していた」と反論もした。ユチョンさんの令状実質審査は水原地裁で26日に行われる。

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